中古車の購入時に知っておきたい消耗品のこと
中古車を購入する際には、各種の消耗品の交換時期について把握しておくことが大事です。 それぞれの消耗品の役割や交換時期を最低限把握しておけば、いざとなったときスムーズに車をメンテナンスすることができ、結果として車を長く使えるようになります。
各部の消耗品の役割と交換時期
車の各部位には、多数の消耗品が組み込まれています。そのため、各部位の定期的な点検・交換を怠るとさまざまなトラブルが発生します。中古車を購入する際には、どんな消耗品があるのか、どんな役割があるのかといった点を知っておきましょう。以下に紹介するのは、車の代表的な消耗品とその役割、交換時期です。
・エンジンオイル
エンジン内で潤滑油としての役割を果たしているオイルです。古いオイルを交換せずに使い続けると、加速しにくくなったり、燃費が悪くなったりといった現象が。最悪の場合、エンジンが焼き付きを起こして走行中に停止するという事態に発展しかねません。交換時期は半年ごと、走行距離にして5,000kmを目安にしましょう。
・エンジンオイルフィルター
エンジンオイルの汚れを取り除くためのフィルターです。エンジンオイルフィルター交換を怠ると、エンジン内に汚れが溜まって潤滑不良となり、上記エンジンオイルの場合と同様の不具合が発生する恐れがあります。交換するタイミングの目安は走行距離10,000kmに1回ですが、エンジンオイルの交換2回ごとに1回と覚えておくと安心です。
・ラジエーター液
エンジンを冷却する役割を持っています。ラジエーター液に使用されているのは、氷点下でも凍らないよう加工された不凍液の一種、LLCです。ラジエーター液を交換せず使い続けると水アカが発生して冷却機能が衰えるため、エンジンがオーバーヒートする原因になります。中古車を購入した場合は、2年を目安に交換するのが一般的です。
・バッテリー
車を動かす電力を蓄えておくための消耗品です。バッテリーの寿命がくるとバッテリー上がりが発生し、車のエンジンがかからなくなります。バッテリーの寿命は、一般的に2年から3年程度だといわれています。ただし、バッテリーの寿命は車の使用状況やメンテナンスの頻度により大きく左右されます。最近のディーラーやスタンドでは、バッテリーの能力や寿命を判断できるテスターが備え付けられていることが多いので、テスターで事前にバッテリーの寿命を確認しておくことが可能です。
以上が、各部品の交換時期の目安です。車を長持ちさせ、安全に運転するために必要な整備なので、交換時期はしっかり見極めるようにしましょう。
中古車を購入した場合は、前のオーナーがどの程度メンテナンスをしていたかが不明な場合があります。そのため、中古車であれば購入直後に一度交換しておいたほうがよいでしょう。
それぞれの交換費用はどれぐらい？
購入した車を快適に使うために、消耗品の交換・メンテナンスは不可欠な要素です。そんなとき、気になるのが消耗品交換の費用ではないでしょうか。ここでは、上記で紹介した消耗品の交換費用について紹介していくので、参考にしてみてください。
・エンジンオイル
交換費用の目安は、オイルと交換工賃をあわせて4,000円が最低額だと考えましょう。交換を依頼する業者や車種、車の使用状況によって価格が変動することも覚えておきましょう。
・エンジンオイルフィルター
エンジンオイルフィルターの交換費用の目安は、部品代と交換工賃込みで2,000円～7,000円程度です。
・ラジエーター液
ラジエーター液の交換費用は、交換部品代と交換工賃をあわせて5,000円以上が目安で、車種によっては10,000円前後になることもあります。これはラジエーター液を全量交換した際の費用目安となるので、交換する量によっても価格が変動すると考えましょう。
・バッテリー
バッテリーの交換費用は、部品代と交換工賃込みで10,000円～30,000円が目安です。
中古車を長く使うために
いかがでしたか。車全体のケアはもちろんのこと、消耗品のケアや交換もしっかり行えば、中古車でも長く快適に使うことが可能です。消耗品の交換については、ぜひこのページの内容を参考にしてみてください。