世界で売れている 国産EVのトップランナー

日産 リーフ

2010年に販売開始された日産 リーフは、
2017年にモデルチェンジし、2020年に販売10周年を迎えました。
2019年には世界で約7万台も販売。
日本EV界を牽引する存在は、テリーさんの眼にはどう映っているのでしょうか。

航続距離のアップとインフラ整備が普及の鍵

 僕はね、車好きである前に新しいもの好きなんです。もちろん、年代的にガソリン車を乗り継いできたので、レシプロエンジンにはものすごい思い入れがありますよ。だけどね、電気自動車は認めないとか、そんなこ とは全然ありません。
 むしろ、ここ数年の電気自動車のリリースラッシュには純粋にワクワクさせられています。アウディのe-tronとか、ジャガーのI-PACEとか、ポルシェのタイカンとか、各社が本腰を入れて新型電気自動車を市場に投入してきてるじゃないですか。どれも、めちゃくちゃかっこいいもんね。
 それにさ、都内でテスラとか乗ってる人って意識高そうですてきだよね。環境にも配慮して生きてますよ、って姿勢が嫌みなく表現できてるでしょ。僕もそんなふうになりたいね。
 ただ、それでも僕が電気自動車を所有していないのは、まだ僕のライフスタイルには合わないから。仕事で都内を走るくらいならいいんですよ。だけど、僕は週末なんかを中心に、結構 な頻度で軽井沢に行くんです。そうすると、やっぱり航続距離が気になっちゃう。いつ充電が切れちゃうんだろう、ってドキドキしながら運転するのは嫌じゃないですか。
 その点、日産 リーフは頑張ってるよね。あくまでもカタログ数値だけど、満充電で458㎞(WLTCモード)走るっていうんですから素晴らしい! これなら軽井沢往復でもお釣りがきますね。でもまあ、道中には渋滞もあるだろうし、軽井沢からちょっと足を延ばしてドライブすることもあるだろうから、やっぱり不安は残る。向こうに別荘でもあって、駐車場に充電設備があるんならいいけど、そうじゃないとバッテリー切れの不安がついてまわるよね。
 都内でも、深夜のディーラーで勝手に充電してる車をよく見ますもんね。充電ステーションも、もっともっと増えてくれないと、今以上の勢いで電気自動車を普及させるのは難しいでしょうね。

EVは近い未来にガジェット化する!?

 それから、電気自動車はデザインも頑張ってほしいね。ガソリン車と同じデザインじゃつまらない。奇抜にする必要はないんだけど、やっぱりそこはかとない〝未来〞を感じさせる意匠をちりばめてほしいよ。リーフは、そこがちょっと惜しい。ぶっちゃけ、車好きじゃなければノートと区別がつかないもんね。
 その点、僕がすごく評価しているのはホンダのeです。シンプルでレトロな印象なんだけど、どこか時代を先取りしたようなエクステリアデザインだけじゃなく、液晶モニターがずらりと並んだインストルメントパネルなんかも秀逸でしょ。日本のメーカーが出すんだから、性能については文句のないレベルなのは、みんなが分かっています。どこで差別化するかっていうと、やっぱりデザインは大きいよね。
 あと、電気自動車の走りって好きなんですよね。リーフにも試乗しましたけど、ものすごくパワフルで、トルクが大きいから街なかでも快適。それだけじゃなくて、あのスーッと進む感覚はガソリン車じゃ絶対に味わえないですよね。最低限の上下動で前へ進む感覚は、野村萬斎さんの狂言の歩き方とか、マイケル・ジャクソンのムーンウォークみたい。みなさんも、一度体験するとやみつきになるはずです。
 それにしても、日本は惜しいことをしたよね。もっと早い段階から電気自動車の開発に本腰を入れて、研究を継続すべきでした。これから需要はどんどん伸びていくはずなのに、今や中国メーカーが台頭してきていま すもんね。2019年の全世界での販売台数だと、テスラのModel3がダントツで1位だけど、20位までを見ると、中国車が9台も入っている。日本は完全においていかれてますよ。でも、そんな中にあって日産 リーフは第3位! これはめちゃくちゃ立派です。
 もうね、電気自動車はガジェットの一種みたいになってほしい。スマホとかタブレットと同じ感覚。新型のiPhoneが出たから買おうかな、みたいな気分で気軽に買い換えられる時代が来るといいね。今は、ガジェットと割り切るには高すぎる。もうちょっと安くなってくれないと購買者は増えていかないだろうね。

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国産EVリーフを一挙ご紹介 NISSAN LEAFのラインアップ

◆2010年~ 初代 


リチウムイオンバッテリーを搭載するゼロ・エミッションカーとして開発された。当初航続距離は200km(JC08モード)だったが、バッテリーの大容量化や効率的な回生エネルギーの回収などの進化により、航続距離280km(同)を実現。

◆2017年~ 2代目


1回の充電で走行できる航続距離を322km(WLTCモード)へ大きく向上させた。また、アクセルペダルのみの操作で、発進から加減速、停車保持まで可能な「e-Pedal」を採用。

◆2018年~ NISMO


レースシーンで磨かれた日産の究極のパフォーマンスを体現するNISMOロードカーに、リーフが仲間入り。EVにスポーツドライビングのエッセンスが注入された。

◆2019年~ リーフe+


大容量バッテリーモデル。62kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載、航続距離は458km(WLTCモード)となった。外観的には、フロントバンパーの下部にブルーのリップスポイラー状パーツを追加。

◆2019年~ AUTECH


プレミアムスポーティをコンセプトにしたAUTECH。カスタムカーづくりで蓄積してきた技術で、EVをスポーティかつ高級感漂うスタイリングへ。

◆2020年~ 現行型


各種機能向上に加え、9インチEV専用Nissan Connectナビゲーションシステムが標準装備された。航続距離は322km(WLTCモード)を踏襲。

◆2020年~ NISMO


スポーティなロー&ワイドのエアロフォルム。NISMOが性能向上して登場。新たにRECARO製スポーツシート(前席)をオプション装備。

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