はじめての中古車購入:準備編③目的に合ったクルマ選び

クルマを買う目的を考えよう

いざ、クルマを買おうと考えても、いろいろな種類があるクルマの中でどれを買ったらいいのかわからない…クルマを買うのが初めてであればなおさらでしょう。特定の一台の色やカタチに一目ボレというのもありますが、実際のところ、そのクルマがライフスタイルに合っているかどうかは無関係です。

ここでのポイントは、買ったはいいけれど使いづらい、という事態を避けることです。

クルマを使う目的は近所の買い物だけ、乗るのは基本的に自分だけということであれば軽自動車でも十分でしょう。
通勤や通学でも同じです。ただし移動距離が長い場合はエンジンの排気量が大きい、室内が広いといった余裕のあるクルマを選んだ方が良いでしょう。
冬になると雪が降る地域であれば4輪駆動を選んだ方が良いかもしれません。

目的をはっきりさせて、何を優先すべきかをしっかり考えてみましょう。

家族構成を考えよう

クルマを選択する上で重要なことの一つに、そのクルマを日常的に使用する人数は何人なのか?という要素があります。

・家族は何人? 
・家族構成は?

独身やご夫婦だけであれば、二人乗りのスポーツカーでも7人乗りのミニバンでも自分のライフスタイルに合ったものを自由に選択できます。

難しいのは、たとえばご夫婦にお子様が2人、ほかにおじいちゃんとおばあちゃんの合わせて6人といった場合。6人なら3列シートのミニバンでちょうどいいのでは?と思うかもしれませんが、多くのミニバンの場合3列目のシートを使ってしまうと荷物がほとんど積めません。遠出の旅行の場合など、荷物が多い場合は注意が必要です。

またチャイルドシートが必要なお子様がいる場合は、チャイルドシートが装着しやすいクルマを選択しましょう。

長く乗るのであれば、そうした小さな使い勝手の善し悪しがあとあと気になってくるものです。

何年乗るのか考えよう

「クルマの寿命ってどれくらい?」
これも初めて購入する人にとっては素朴な疑問かもしれません。気に入ったクルマであれば、できるだけ長く乗りたいと思うのが自然な感情です。

結論から言えば、正しく定期的にメインテナンスを欠かさなければ10年くらいは何の問題もなく乗れます。車検でいえば新車からの3年+その後の継続車検2年を4回程度です。

ただし日常のメインテナンスではカバーできない部分から次第に劣化して行くのもまた事実。特にシートのヘタりや内装の微妙な汚れなどは古くなればそれなりに気になってきます。そしてこうした部分を根本的にお手入れするにはそれなりにお金がかかります。

・気に入ったクルマを長く手入れをしながら乗るか? 
・それとも短いサイクルでフレッシュなものに乗り換えて行くか? 

どちらも正解です。

メーカーによってクルマの個性は違う?

たくさんある自動車メーカー、知識もないしどこがいいのか選べない。そんな人も少なくないと思います。
自動車メーカーごとに特色というものはあるのでしょうか? 

かつては確かにメーカーごとの個性が存在しました。

・万人受けし全てにソツのないトヨタ。
・レースでの活躍をアピールしつつファッション性も重視していたホンダ。
・技術力の高さをアピールしながらも実直で垢抜けなかったニッサン。
・世界でもここだけというロータリーエンジンのマツダ。
・とことん4WDに注力していたスバル。
・マジメに作った小型車といえばスズキやダイハツ。

こうした特色は今も健在ですが、昔ほど際立ってはいません。極端な話、カタチや色でクルマを選んでも大きな問題にはなりません。安心して好きなクルマを選んで下さい。

シートに座ってステアリングを握ってみて一番しっくり来たクルマにする。その素直な直感が意外と正解という例は少なくありません。

中古車の値段、安心できる価格とは?

中古車を選ぶ上で、本当に何も知識がなくてわからない。販売価格が適正なのかまったく見当がつかない。

そんな時はどうすればいいのでしょうか? 

実は、数ある中古車の中にはその年式、車種、グレードなどを総合して価格の目安となる一台があります。それは「アプルーブドカー」と呼ばれるもの。
これは自動車メーカーや正規ディーラーが特にコンディションの良い個体をベースに自社で入念なリフレッシュ整備を行い、保証をつけて販売するもの。当然のごとく価格は高目ですが、「その条件での上限」という意味での相場の目安になります。

アプルーブドカーと車種も年式も走行距離もほぼ同じなのに極端に安いというクルマは何か理由があるということ。注意してくださいね。

ボディタイプの選び方:初心者でも運転しやすいクルマを選ぶためのポイント

運転初心者がステアリングを握ったときにチェックしなければならないのは、周りが良く見えるかどうか、ということ。
運転席からの周囲の見え方のことを「見切り」と言いますが、これが良いとされるクルマの条件は、ボディの四隅の位置が把握しやすく、シートの位置が高目で窓も大きくて見通しが良いこと。最近の軽自動車に多いカタチです。

逆にスポーツカーは、小柄な女性の場合クルマの先端が見えない、斜め後ろに大きな死角ができるといったタイプも少なくありません。
もちろんこうしたクルマであっても、コツをつかめば見えない部分の位置を正確に推測することも難しいことではありません。
中古車を選ぶ際には、安全な場所で運転席からの見え方を入念に確認しましょう。

将来売ることを考えたときのチェックポイント

購入したクルマもいつか手放す時が来ます。その時は、できるだけ高く売りたいですよね。

査定価格は、その時点での人気車であるかどうかが大きなポイントである一方、手放す時点でのコンディションが価格を決める重要な要素となることは言うまでもありません。

コンディションが良いクルマ同士での評価では、無難なボディカラーのクルマの方が査定価格が安定しています。もっとも安定しているのは白系やシルバー系。逆に赤や黄色などはマニアックな人気がある一方で一般的には査定では不利とされます。黒も汚れが目立つということで余り好まれません。

将来、高く売りたいと思うのであれば、こうした要素もあらかじめ考慮しておくと良いでしょう。

すぐに価値が落ちる車と落ちない車 車の価値を落とさないためのポイント

クルマの中には新車から数年でその価格が落ちてしまうクルマとそうでないクルマがあります。特定のメーカーや外国車の中には値落ちが早く、しかも落ち幅が大きいものもあります。

将来の査定を重視して無難な一台を選ぶか、それとも不人気車となることを覚悟しつつ本当に欲しいクルマを選ぶかは、あなたの価値観次第です。

もう一つ、メーカーや車種とは別にクルマを構成するいろいろな要素の中で、一番劣化が早く、しかも人の目につく箇所といえば内装です。将来、高く売りたいと考えているのであれば、日頃からキズや汚れがつかない様に丁寧に扱い、万が一汚れてしまった場合はそのつどキレイにお手入れするようにすると、数年後には大きな差となって現れます。

メカニカルな部分やボディの外装などに対して、内装を新車の様に戻すことの難しさを一番良くわかっているのが下取りや買い取りのクルマを査定するショップのプロです。内装がキレイ=その他の部分も大切に扱われていたクルマと認識され、価格も高く設定される傾向があります。

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