まるも亜希子の新車まるかじりトーク「トヨタ CH-R」

【今回の車両】
<トヨタ・CHーR>
●全長4360/全幅1795/全高1550~1565
●乗車定員5名
●燃費30.2km/L(JC08モード/ハイブリッド)
●1.8L直4+モーター、1.2L直4ターボ/CVT
●価格2,516,400~2,905,200
●エコカー減税/免税(一部25%)
ニュルブルクリンクで鍛え上げられたクロスオーバーSUV
ここ10年ほど世界的なトレンドとなっている、コンパクトサイズのクロスオーバーSUV。日本ではホンダ・ヴェゼルがイチバン人気でしたが、それを脅かすニューモデルとして昨年末に登場したのが、トヨタ・CHーRです。発売後1ヶ月あまりで受注台数が5万台に迫る勢いは、近年稀に見る好スタート。20代・30代の若い世代がその30%を占めているというのも、商品力の高さを物語っていると思います

そんなCX-5の新しいテーマが、「走る歓びの深化」というもの。基本的なコンセプトはそのままに、ひとつひとつを丁寧に掘り下げて、より満足度の高いクルマに仕上げたと言います。

デザインは欧州でも「クール!」と称賛されたほど、モダンでダイナミック。とくに、リヤのドアノブがデザインを崩さないよう高い位置におかれながらも、フロントのドアノブと同じ操作で開閉できるよう工夫され、見た目と使い勝手を両立しているのが秀逸です。
そして室内は、ドライバー側に少し傾けられたセンターパネルや、自然に手が届く位置にシフトレバーやモード選択スイッチが配置されるなど、運転操作をいちばんに考えられたインテリアで、CHーRがいかに「走りの良さ」にこだわったかが伝わります。

というのも、このクラスでは珍しく、難易度が高いことで知られるドイツのニュルブルクリンクサーキットでテスト走行を繰り返し、24時間レースにも参戦して腕試しをしたほど。1.8Lエンジン+ハイブリッドと、1.2L直噴ターボの2タイプがあり、試乗するとどちらも市街地でのスムーズな挙動はもちろん、高速道路やカーブもしなやかで気持ちよく駆け抜けることができ、その成果は確実に身になっていると実感しました。運転していて爽快なだけでなく、後席の乗り心地まで安定しているのも、感心したところです。
ただ、走りの良さを最優先したために、後席の広さやラゲッジ容量はヴェゼルに比べるとタイトになっていますが、日常で使うには十分。後席が6:4分割で前倒しでき、ハイブリッドでもガソリンモデルと同じラゲッジ容量が確保されています。
安全装備に関しても、クルマだけでなく歩行者などを認識して事故回避や衝突被害を軽くする「Toyota Safety Sence P」をはじめ、車線変更時の後方確認をアシストする「ブラインドスポットモニター」など日常の走行時にも助かる機能を搭載。「走りの良さ」の中には、安心感や疲れにくさも含まれているんですね。シングル世代でもファミリーでも、CHーRは「ドライブが大好き!」という人にピッタリのクロスオーバーSUVです。
※掲載している情報・画像は、2017年2月25日時点の情報です。>
まるも亜希子の「新車まるかじりトーク」とは?
カーライフ・ジャーナリストまるも亜希子氏が、新車を紹介していくコーナーです。
毎回、まるも亜希子氏が新車をご紹介してくれるので、楽しみながらご覧ください。

まるも亜希子
カーライフ・ジャーナリスト。雑誌・ウェブ・ラジオ・トークショー等に出演・寄稿する他、安全&エコドライブのインストラクターも務める。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2006年~2015年)
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
女性パワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト」代表。