トラブル回避！中古車を購入する際に注意したい注文書
中古車の購入を検討している方は、注文書のことをよく知っておく必要があります。 知らないでいると、思わぬトラブルに発展してしまう可能性があるためです。
注文書の役目とは
中古車を購入する際に署名や捺印をする“注文書”には、車体番号や走行距離、保証、支払い方法といった情報が記載されています。そして、その裏面には購入に関する規約が記載されています。つまり、注文書には購入したい中古車を注文するための役割だけでなく、売買契約書としての役割もあるのです。
納車後にトラブルがあった場合には、注文書に記載されている内容が重要な判断材料となります。そのため、注文書は細かな点まで全て確認したうえで、署名や捺印をしなければなりません。
中古車の購入時には、署名や捺印にくわえて、“納車”、“登録”、“修理・改造”のいずれかが行われればその時点で契約成立となるケースが大半です。その場合、契約内容の変更やキャンセルなどには販売会社との合意が必要となり、費用を負担する責任が生じる可能性もあります。注文書に署名や捺印をする前には、きちんと確認を行いましょう。
サインや印鑑を押す前に確認すること
上述したように、注文書は極めて重要な書類です。署名や捺印をする前には基本的な事項を確認するのはもちろん、下記のポイントについても注意しましょう。
・購入条件と約束事は記録する
中古車購入の商談では、「購入してくれたら傷やへこみは修理します」などと交渉を持ちかけられることがあります。これを口約束のままにしておくと担当者のミスで記載を忘れたり、担当者が変わって約束が引き継がれなかったりする可能性が考えられます。トラブル回避のためには、こうした購入時の約束はメモなどにしっかりと記録し、注文書にも記載してもらうようにしましょう。注文書に記載してもらう場合には、複写が残る状態にしておくことも忘れないようにしましょう。
・サービスが無料だと考えずに、きちんと聞く
「サービスで納車までに板金塗装しておきますよ」などという言葉を聞いたとき、無料サービスだと思い込んでしまう方は少なくありません。もちろん、有償のところを無償でサービスしてくれるというケースもありますが、特別価格でサービスするという意味合いが含まれていることもあります。無料と勘違いしてお願いしてしまうと、後日修理費の見積書が送られてくるということになりかねません。トラブル回避のためにも、こうしたサービスが、有料なのか無料なのかをしっかり担当者に質問し、確認しましょう。口約束であれば契約を守ってもらえない可能性もあるため、注文書にもしっかりと記載してもらうようにしましょう。
隅から隅まで確認する
中古車の購入は、決して安い買い物ではありません。そのため、注文書は非常に重要な書類であると認識し、トラブル回避のために些細な点まで見落とすことがないようにする必要があります。中古車を購入する際には以上のポイントを押さえて、安心して契約を進められるようにしておきましょう。