まるも亜希子の新車まるかじりトーク「プジョー 308 Allure BlueHDi」

【今回の車両】
<プジョー 308 Allure BlueHDi>
●全長4260/全幅1805/全高1470mm
●乗車定員5名
●燃費21.0km/L(JC08モード)
●1.6L直4ディーゼルターボ/6速AT
●価格2,990,000
●エコカー減税/免税
ようやく実現したクリーンディーゼル導入
「悲願だったクリーンディーゼル導入が、ようやく実現しました」と、プジョー・シトロエン・ジャポン広報担当者の開口一番の言葉に、どれほどこの日を待ち望んだかという想いが込められていました。本国ではとっくに発売しているのに、世界で最も厳しいと言われる日本の排ガス規制や、コストなどの問題が立ちはだかって何年も苦戦していたのです。

ではなぜ、そこまでしてクリーンディーゼルを入れたかったのでしょう。それは今、日本の輸入車販売台数におけるクリーンディーゼルの割合が、右肩上がりに増え続けているからです。中にはミニ・クロスオーバーのように、8割を超えるモデルも出てきており、この流れは今後も加速すると予測されています。

今回、悲願の導入となったのはミドルハッチバックの308と、そのワゴンタイプとなる308SW、そしてフラッグシップセダンの508と、そのワゴンタイプの508SW。中でも注目なのはその戦略的な価格設定で、「308Allure BlueHDi」は299万円と、現時点では日本で買える輸入車のクリーンディーゼルモデルで最安値。しかも、装備はLEDライトやスマートキー、アルミホイールなどが標準で、満足度も高いのです。

そんな308 Allure BlueHDiに試乗してみると、搭載される1.6Lのクリーンディーゼルエンジンは、わずか1750回転から300Nmの力強いトルクを引き出し、モリモリとした加速が持ち味。でも決してヤンチャではなく、なめらかで重厚感のある走りが味わえます。乗り心地もまったくゴツゴツ感のない上品さで、スポーティな味付けが多いコンパクトなクリーンディーゼルモデルの中で、とても大人っぽく感じられました。さすが、1922年に世界で初めてディーゼル車の長距離走行に成功し、ディーゼルエンジンのパイオニアと呼び声高いプジョー。排ガス対策に採用されたAdBlue(アドブルー)やSCRといった最先端のシステムで、環境への配慮も完璧です。
購入後は年に一度ほど、AdBlueの交換・補充が必要ですが、作業時間は約10分、費用は約6000円とのこと。税金免除や燃費の良さ、使用する軽油の安さなどもあり、長く乗ればしっかり元はとれそうすね。何より、ガソリンモデルにはない魅力的な走りに、ファンが急増しそうな予感です。
※掲載している情報・画像は、2016年8月25日時点の情報です。>
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まるも亜希子の「新車まるかじりトーク」とは?
カーライフ・ジャーナリストまるも亜希子氏が、新車を紹介していくコーナーです。
毎回、まるも亜希子氏が新車をご紹介してくれるので、楽しみながらご覧ください。

まるも亜希子
カーライフ・ジャーナリスト。雑誌・ウェブ・ラジオ・トークショー等に出演・寄稿する他、安全&エコドライブのインストラクターも務める。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2006年~2015年)
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
女性パワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト」代表。