気取らず、気負わず乗る 普段着感覚の軽オープン

●ダイハツ コペン
軽自動車でオープンカーという業界の異端児。
発表から17年を経ても高い人気を誇る、
ダイハツ コペンの魅力とはなんなのか、
熱烈なコペンファンのテリーさんに聞きました。

特異なジャンルの車ながら乗るシーンも人も選ばない

コペンは本当に大好きな車ですよ。
コペンのことなら、いくらでも語れちゃう。同じような位置付けのホンダビートを、新車で買ってかれこれ
20年以上も所有してるから購入こそしてないけど、できれば手元に置きたい車のひとつだね。
 そもそも、車が売れないと言われているこの時代に、軽のオープンカーなんていうニッチな車を販売してくれるダイハツは神ですね。
昔はスズキのカプチーノとか、マツダのAZ -1なんていう面白い軽自動車がたくさんあったけど、あの頃は景気が良かったもん。
不景気の今、コペンをモデルチェンジしてまで出し続けるダイハツの経営判断には拍手を送りたい。アッパレですよ。
 新車でライバルになるのはホンダのS660ってことになるのかな。だけどね、あっちはバリバリのスポーツカー。
走り屋は大喜びする乗り味なんだけど、普段遣いするには疲れちゃう。その点、コペンはいいですよ〜。近所に買い物に行くときも、ラーメンを食べに行くときも気軽に乗れる。
良くも悪くもフツーなんだよね。だから無理にMTを選ぶ必要もないでしょう。僕ならATで肩肘張らずに、スニーカーかサンダル感覚で乗るな。
 それとS660はオープンとは言ってもリアに隔壁を備えたタルガトップ形状なんだよね。ボタン一つでフルオープンになる電動開閉式ルーフを備えたコペンの方が、開放感という点でも一枚上ですよ。
 乗るシーンも選ばないけど、人も選ばない。一番簡単に想像できるユーザーは、仕事をリタイアした世代ってことになるのかな。子供も独立しちゃったから大きい車は必要ない。夫婦でドライブを楽しめればいいから、小さくて楽しい車がいい、なんて人にはぴったりですよ。
 それと、ちょっと古めの初代コペンを若い女の子が乗ってるなんてのもいいじゃないですか。すごく趣味が良さそうに見えない? この車に目をつけるか! って感心しちゃうな。

2代目のエグいデザインはもっと評価されていい

 2代目コペンのデザインは賛否両論ありますよね。初代の丸みを帯びた流麗なデザインが好きだったって人が多い。僕も初代の、特にリアビューは大好きでした。丸目のブレーキランプがボディの曲線と一体化してて、ホントに美しかった。
 それに比べると、2014年に発表された2代目は、ひと言で言うと〝エグい〞デザイン。ゴツゴツしててガンダムみたい、なんて批判もあります。確かに、初代を見慣れてると「これが同じ車のモデルチェンジ?」って思っちゃうよね。
 だけどね、エグさっていうのは、ものをデザインする上でとても重要なんです。ほんのちょっと見た目を変えるだけで、誰の目にも「ああ、正常進化だね」っていう程度のモデルチェンジに留める手もありますよ。その方が前からのファンも離れず、売れ行きもいいかもしれない。
 けどね、そんな車ばっかりになっちゃったら面白くないじゃない。デザインの可能性が広がっていかない。国民全員がコンサバじゃ楽しくないよ。みんなが上から下までユニクロを着てたらどうですか?品質の善し悪しを言っているんじゃないよ。多様性がなきゃつまらないってことなんです。
 見ててくださいよ。この2代目コペンだってね、また次のモデルチェンジで、もう買えないってことになったら評価が一変しますから。エグいものっていうのは、もう手に入らないと思うと欲しくなるもんなんです。
 GT -RのR34モデルだってそうでしょ。あれも発表された当時はデザインが不評だった。ところが生産が終わると中古車市場でどんどん値段が上がって、今も高値で取り引きされてますよね。
 コペンは今だと初代の中古車相場が70万円前後ですかね。なんだかんだ10年くらい前の車だと考えると高値ですよね。2代目はだいたい150万円前後。今後もあまり値崩れはしないんじゃないかな。満足感も高いし、絶対に買って損はしないと思いますよ。

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2002年 初代
誰もが気軽に楽しめる本格的オープン・スポーツカーとして開発。簡単操作の電動開閉式ルーフ“アクティブトップ”が注目された。
日韓ワールドカップが開催され、トヨタの初代アルファードが発売された年でもあった。初代はCompact + Open Carの略で表記は「Copen」。発売以来3 ヵ月半余りで累計受注台数10,000台を突破し、以後数々の特別仕様車が発売された。

2012年 初代最後の特別仕様車(左)
Copen 10th ANNIVERSARY EDITION

2007年 創立100周年記念(右)
特別仕様車
Copen ULTIMATE EDITION II MEMORIAL

2014年 2代目
初代の生産終了から約2年弱の時を経て2代目が発表され、COPEN Robeが6月、COPENXPLAYが11月に相次いで発売。新骨格構造
「D-Frame」、購入後でもデザイン変更を可能にした内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」を採用。2代目からはCommunity of OPEN carlifeの略で表記は「COPEN」になった。「森田一義アワー 笑っていいとも!」が終了した年でもあった。

2015年 2代目COPENの3つ目の意匠となるCOPEN CERO

2019年 200台限定COPEN Coupe
東京オートサロン2019に市販予定車として出展するとともに、2019年1月から専用WEBサイトで商談希望者の募集を開始した。

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