中古車の選び方

新車と比べてリーズナブルな価格で購入できる中古車。場合によっては、新車とそれほど劣らない状態の車を、より低価格で手に入れられるケースもあります。新車では購入が難しい憧れの車種にも手が届くかもしれません。とはいえ、新品未使用の状態である新車と比べて、中古車の状態はさまざまです。価格の面では大変魅力があるものの、どんなポイントに気をつけて購入すればよいのか、分からないという方も多いのではないでしょうか? そこで、今回は初めての中古車選びで重視しておくべきポイントについてご紹介します。中古車の選び方でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください!

目次

  1. 中古車購入で一番気になるのはやっぱり『価格』
  2. なぜ「価格」を重視するのか
  3. 安さだけで選ぶのは要注意
  4. 中古車選びでは『走行距離』のチェックを忘れずに!
  5. 安全性は重要!年式による安全装備の違い
  6. 年式と安全装備
  7. 車選びには見た目=第一印象も大切だが・・・
  8. まとめ


中古車購入で一番気になるのはやっぱり『価格』

まずは、全国にお住まいのドライバーを対象に、中古車選びで重視するポイントについてアンケートを実施しました。アンケート調査の結果は、下記の通りです。

  • 1位:価格…30%
  • 2位:走行距離…19%
  • 3位:安全性能…12%
  • 4位:修理歴…11%
  • 4位:見た目…11%
  • 5位:年式…4%
  • 5位:喫煙の有無…4%
  • 6位:乗り心地…3%
  • 7位:車検の年数…2%
  • 7位:燃費…2%
  • 7位:その他…2%

もっとも多かった回答は「価格」でした。約3人に1人は、中古車選びで価格をもっとも重視していることになります。2位以降には、新車とは異なる中古車ならではの選び方のポイントが並ぶ結果となっています。

なぜ「価格」を重視するのか

中古車を購入する最大のメリットは、新車よりもリーズナブルに購入できる点です。希少価値の高いクラッシックカーなどの車種を除いて、基本的に中古車は同じ型の新車よりも価格が安くなります。

自動車は決して安い買い物ではありません。さらに、購入後には維持費がかかりますから、少しでも費用を節約できたら嬉しいですよね。アンケート調査の回答でも、新車と比較したときの価格面でのメリットに着目した意見が多く見られました。

  • 価格が安いからこそ中古車としての魅力がある。新車とあまり変わらない価格であれば、新車を買う。(男性・52歳・兵庫県)
  • 限られた予算の中でできるだけ程度のよい中古車を見つけ、長く大切に乗るのが自分の方針です。(男性・42歳・北海道)

もしも中古車の価格が新車とそれほど変わらないのであれば、新車を購入したいという意見もあります。たしかに、あえて中古車を購入するのですから、少しでも新車よりもオトクな買い物ができなければ、意味がないといえます。そういう意味では、中古車選びのポイントとして第一位に「価格」が選ばれたのは、ごく自然な流れといえるかもしれません。

安さだけで選ぶのは要注意

中古車は新車よりも価格が安いのが魅力です。とはいえ、単に価格の安さだけで中古車選びをすると、思わぬ失敗をしてしまうことがあるため、やや注意が必要となります。

たとえば、新車と比べてかなりリーズナブルな価格で販売されている中古車は、修理歴のある車であったり、走行距離の多い車であったりする可能性が考えられます。このような状態の悪い中古車を購入してしまうと、車の寿命が短いために新車を買う場合と比べて大きく損をしてしまったり、あるいは安全性に問題がありドライバーの身が危険にさらされたりします。

中古車を選ぶときに気をつけておきたいのは、購入する車種の相場を理解しておくことです。相場と比較して大幅に価格が安い中古車には、どこかに必ず価格が安いだけの理由があります。場合によっては、見た目では判断が難しいような修理歴があったり、過去に水没などの被害にあったりと、安全性の面から避けておきたいような事情があるかもしれません。

中古車選びでは『走行距離』のチェックを忘れずに!

走行距離が中古車選びで重要視される理由

「車の寿命は走行距離10万キロ」とも言われることもある通り、多くの方が車に乗り続けられる年数の目安として、走行距離を参考にしています。今回のアンケート調査でも、中古車を選ぶ際、価格に次いで多くの方が走行距離を気にしていらっしゃることが分かりました。

  • 走行距離は、エンジンの傷みと関係していると思うからです。(女性・38歳・千葉県)
  • 購入してから、あとどのくらい車を走らせられるかの目安になるからです。(女性・40歳・福岡県)

しかし、走行距離については勘違いされやすい部分もあります。たしかに走行距離は中古車の状態を確認できる重要なポイントではありますが、単に短いほど良いというわけではないのです。アンケートに回答してくださった方の中にも、「走行距離が短ければ短いほど良い」という印象を持っている方が少なくありませんでした。

走行距離は、その中古車の以前のオーナーが、どのような乗り方をしていたのか知るための手がかりになります。中古車を購入するならば必ず確認しておきましょう。以前のオーナーによって適切にメンテナンスが行われ、定期的に走っていた自動車は、その後も問題なく乗り続けられます。

中古車選びの走行距離の基準と見極め方

一般的に「車の寿命は走行距離10万キロ」と言われることがあります。しかし、この説は現在ではあまり支持されていません。なぜならば、昨今の自動車は性能が高くなっているため、適切なメンテナンスさえ行われていれば、走行距離が10万以上であったとしても問題なく走れるからです。

その反対に、あまりに走行距離が短すぎる中古車は、却って状態が良くない可能性が考えられます。車の年間走行距離は1万キロが目安だといわれています。年数に対して走行距離が短すぎる中古車の中には、オーナーがほとんど車を使用していなかったケースもあるようです。この場合、メンテナンス不足による部品のサビや劣化に注意しなければなりません。

走行距離が長くても適切なメンテナンスが行われている中古車としては、まず過去に法人登録されていた中古車が挙げられます。レンタカーや、ディーラーの店頭展示車、試乗車などがこれに相当し、定期的にメンテナンスされていた可能性が高いと考えられます。また、過去の整備点検記録がこまめに残されているかどうかもひとつの目安です。

安全性は重要!年式による安全装備の違い

万が一の事故に備えて安全装備は重要

自動車による事故は、いつどこで起こるか分かりません。全てのドライバーは日頃から事故を起こさないように運転していますが、それでも起こってしまうのが交通事故のおそろしさだといえます。また、交通事故だけでなく、車の故障による事故などの例もあります。中古車は新車よりも価格が低くなりますが、だからといって安全性の低い車を購入するわけにはいかないのです。

  • 中古車とはいえ命を預けるものだから安全性を最も重視します。(男性・62歳・熊本県)
  • いくら価格の低い中古車でも安全性に問題のある車は欲しくない。(女性・60歳・茨城県)

自動車は便利な移動手段ですが、同時にドライバーや同乗者の命を預ける乗り物でもあります。アンケート回答の中でも、安全性は価格に代えられないという意見が多くみられました。お金がいくらあっても、失われてしまった命を取り戻すことはできません。そう考えると、中古車も新車を購入するときと同様に、安全性は重視しておきたいですよね。

新車と比べて必然的に安全装備が古くなる中古車。ドライバーのためにも道路の平和のためにも、安全性にも配慮した中古車の選び方が求められています。

年式と安全装備

昨今では自動車の安全性能が格段に高まり、次々と近未来的な安全装備が搭載されるようになりました。最新の車種には衝突回避ブレーキが搭載され、万が一事故が生じた場合の被害を最小限にとどめるよう、ドライバーの運転をサポートしてくれます。現在ではほとんどの車に装備されているSRSエアバッグやABSは、もはや欠かせない安全装備だといえるでしょう。

また、ドライバーの死角となりやすい車体後方を確認できるリアウインドウカメラを、日頃の運転時によく確認している方も多いのではないでしょうか? ほかにも、車体の左前方の視野を確保し、衝突を避けるのに役立つミラーなど、最新の車種にはさまざまな安全装備が搭載されています。

自動車の装備や性能は日進月歩です。新車と比べてリーズナブルな価格で購入できる中古車ですが、残念ながら安全装備に関しては新車に劣ってしまう点に留意しておきましょう。年式が落ちるほど、新車ではほとんどの車種に搭載されている安全装備が、搭載されていない可能性が考えられます。

車選びには見た目=第一印象も大切だが・・・

見た目が気に入らない車は乗りたくない!?

お気に入りの車に乗ってドライブをするのは、何物にも代えられない楽しみがあります。一度購入した自動車との付き合いは長くなりますから、見た目も納得できる中古車を選びたいですよね。アンケート回答でも、車の見た目にこだわりたいという方が、多くいらっしゃることがわかりました。

  • いかにも中古車というような、エクステリアでは恥ずかしいからです。(女性・38歳・愛知県)
  • 車に関して、機能性のみならず、愛着を持てるかどうかを重視しているためです。(男性・41歳・愛知県)

愛着のもてる自動車ほど、長くそして大切に乗り続けたくなるもの。いくら価格の安い中古車といえども、見た目が気に入らない車は選びたくないと考える方が多いようです。自動車は、道路を走るときだけでなく、駐車場に置いておくときも人目につきます。自分自身が満足できるかはもちろん、誰かに見られたときに恥ずかしい思いをするのを避けたいという気持ちもあるかもしれません。

しかし、中古車選びでお気に入りの1台を見つけたときは、見た目だけで即決するのではなく、中身まで確認しておきましょう。それが長く安全に乗り続けられる中古車を選ぶことにつながります。

見た目で選ぶのはマイナス面もあることを知っておこう

中古車選びでは、性能などの実用面はもちろんのこと、見た目も気になるポイントのひとつですよね。新車と比べるとやや使用感があったとしても、価格のわりに見た目がキレイな中古車を見つけると、思わず購入を検討してしまうかもしれません。

しかし、中古車を見た目で選ぶことには、少なからずデメリットがあるのです。価格が安いにもかかわらず、見た目がキレイな中古車の中には、事故後に修理をしてキレイに仕上げられているものもあります。エンジンルームなど外側からは見えない部分までチェックしておくと安心です。また、長く安全に乗り続けることを考慮するならば、事故歴や修理歴も確認しておきましょう。

なお、自動車の価格はボディカラーによっても大きく異なります。一般的に、好みを選ばないホワイト・ブラック・シルバー系の色ほど、買い手がつきやすいことから価格が高くなります。その反対に、原色系のボディカラーは買い手の好みが分かれやすいため、より価格が低くなる傾向にあります。

まとめ

今回は、中古車の選び方として、購入時に重視するべきポイントをご紹介しました。中古車を購入する最大のメリットは、新車と比べて価格がリーズナブルである点です。しかし、長く安全に乗り続けられる車を選ぶためには、過去のメンテナンスの状況や修理歴や事故歴をはじめとして、購入前にチェックしておきたい部分が多くあります。こちらでご紹介した中古車選びのポイントを参考にしながら、ぜひお気に入りの1台を見つけてみてください!


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