自動車リサイクル法について

不要になった車を廃車にしようと考える方は少なくありません。 しかし、自動車リサイクル法が施行されたことにより、廃車にするには処分費用を自己負担しなければならなくなりました。
自動車リサイクル法とはどのようなものか

自動車リサイクル法が施行されたのは、車の不法投棄と不適正な処理を防ぐためです。 近年、廃車になった車の埋立処分スペースがどんどん手狭になってきていることから生じている処分費用の高騰により、車の不法投棄や不適正な処理が懸念されるようになりました。
もし不法投棄や不適正な処理が行われてしまうと、車のエアコンに使用されているフロンがオゾン層の破壊や地球温暖化を進行させてしまう可能性があります。 これを防ぐために、車のリサイクルを推進する動きが活発化し、平成17年1月1日に“自動車リサイクル法”が施行されたのです。
自動車リサイクル法では、廃車の処分費用の自己負担が義務受けられており、ほぼすべての車が、そのリサイクル料金発生の対象となります。 リサイクル料は、一般的に6,000円~18,000円ほどであり、車種やエアバックの数などを考慮して自動車メーカーや輸入業者が設定しています。 自動車リサイクル法が施行されたことにより、平成27年1月以降に購入した車は、購入時にリサイクル料を支払うシステムになっています。
また、平成26年12月以前に購入していても、最初の車検時に支払うことになっています。 そのため、廃車にするのにもかなりの費用がかさんでしまうのです。
その廃車、ちょっと待って!

中古車買取ではなく廃車にしようと考えている方の多くは、きっとこの車は売れないと決めつけてしまっているのではないでしょうか。 “走行距離が10万kmを超えている”、“10年以上も乗っている”、“傷やへこみが目立つ”などの事情があると、車の価値はゼロに等しいと考えてしまいがちです。 くわえて、“事故車”などは売れるわけがないと、最初から諦めている方も少なくありません。
しかし、これらの車でも買い取ってもらえるケースはあります。 中古車販売店や買取専門店に査定の依頼をしてみてください。もし車を買い取ってもらえたら、廃車手続きや廃車の料金を省くこともできますし、思った以上の値で売却できる可能性もあります。
「すでにリサイクル料を支払ってしまった」という方でも問題ありません。 中古車の売却価格には、リサイクル券分の料金がプラスされ、一度支払ったリサイクル料を取り戻せるため、自費で廃車にするよりも買い取ってもらうほうがお得であるといえるでしょう。
廃車にする前に、査定依頼をしよう

自動車リサイクル法により、廃車にするにはリサイクル料がかかるようになっています。 「売れないから廃車にしよう」と自己判断はせず、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。 ボロボロの愛車であっても、売却できる可能性を秘めているかもしれません。