その中古車の走行距離、改ざんされているかも?

中古車を購入する際に気をつけてほしいこととして、「走行距離の改ざん」があげられます。 購入後に後悔しないためにも、改ざんについて今一度考えてみましょう。
どのような手口が使われているのか

走行距離の改ざんには、自動車のメーターが大きく関係しています。
自動車のメーターは、アナログメーターとデジタルメーターの2つに分けることができます。
前者は針を使用したタイプのメーターであり、針を取り外せば誰でも簡単に走行距離を改ざんすることができます。
後者は、改ざんしにくいメーターとして導入されたもの。走行距離がデジタル式に表示されるため、アナログメーターのように針を取り外して改ざんするといったことができません。 しかし、後にデジタルメーターでも改ざんできる精密機器が登場。 このことから、デジタルメーターであっても油断は禁物だということがわかります。
こうした点から、アナログであろうとデジタルであろうと、走行距離が改ざんされている可能性は十分にあり得るといえます。
どのようなケースに改ざんを疑えばよいのか

では実際に中古車を購入する際、走行距離が改ざんされていないかどうかを見極めるには、どのようなケースに注意すればよいのでしょうか。
結論からいうと、乗車年数に対して走行距離があまりにも短い場合は改ざんを疑ったほうがよいといえます。
たとえば、乗車年数6年の自動車の走行距離が1万キロメートルだとします。 日本の自動車の平均走行距離は、「1万~1万5,000キロメートル/年」といわれています。 この平均をひとつの指標として考えた場合、6年間で1万キロメートルという数字は明らかに不自然です。
このように、乗車年数と走行距離に違和感があるときは、改ざんされていないかしっかりと確認しましょう。 確認方法としては、車検証や記録簿をチェックすることをおすすめします。
走行距離が短い自動車は状態のよさを感じさせることから、とても魅力的に見えます。 そのため、中古車を購入する際にも、そういう自動車を目にするとついつい興味を持ってしまうはず。 しかし、そんな自動車に限って改ざんされている可能性があります。 購入後に後悔しないためにも、走行距離と乗車年数の確認を怠らないようにしましょう。
改ざんされていない中古車を購入するためにも……

いかがでしたか? アナログメーターとデジタルメーター、どちらにも共通していのは改ざんされている可能性がゼロではないということ。 そのため、もし乗車年数と走行距離に違和感がある場合は、スタッフに詳細を尋ねてみましょう。 もし、前のオーナーと話す機会があるのであれば、そのときに質問するのもよいかもしれません。