トヨタ アルファード( TOYOTA ALPHARD )のグレードごとの違いは?見分け方もご紹介!

アルファードとは

アルファード(ALPHARD)は、トヨタ自動車が2002年より販売している大型クラスのフラッグシップミニバンである。内外装の高級感や、車内空間の広さと居住性が確保され、高出力エンジンの搭載など、トヨタが量販するミニバンにおいては最上級に位置する。アルファードがデビュー以降、レクサス・LSやクラウンなどの高級セダンと並び、役所や企業の公用車・社用車、移動オフィスとしても利用される。今現在、初代10系アルファードがデビューしてから伝統を受け継ぎ3代目アルファード30系に進化し続けた。

名前の由来

アルファードの名前の由来は、星座の中で最も明るい星を意味するギリシャ語のα(アルファ)に由来する造語。綺羅、星のごとく美しいクルマが溢れかえる現代。その中でも一際輝くクルマであって欲しいと願って名付けられたそうです。初代10系アルファードには、アルファードGとアルファードVが存在する。そしてこのGとVにも由来がある。Gは英語のGRAND(大きい、雄大の意)で、Vは英語のVICTORY(勝利)から命名された。販売店によって使い分けられていたのもあるが、20系からVはヴェルファイアに変更された。また、ヴェルファイアは「英語のVELVET(物静かな)とFIRE(情熱)を組み合わせた造語」として名付けられた。

アルファードの歴史~初代から現行まで~

初代アルファードは、先代モデルにあたる「グランビア」や、ハイエースシリーズの「グランドハイエース」の後継車として、2002年にデビューした。当初は国内専用モデルとして販売した後、現在は香港、台湾、中国、マレーシア、ロシア、中近東などの国々にも輸出され発売された。
●初代アルファード(10系)G/V ガソリン・ハイブリッド (2002~2008 型式:ANH10W/ANH15W/MNH10W/MNH15W/ATH10W)
初代モデルは、2002年5月、「日産・エルグランド」への対抗馬としてデビューした。トヨペット店で販売されるモデルが「アルファードG」、ビスタ店(後にネッツ店に併合)で販売されるモデルが「アルファードV」と区別されたものの、フロントグリルのデザインの相違を除けば実質的に同一のモデルであった。
●2代目アルファード(20系)ガソリン・ハイブリッド (2008~2015 型式: ANH20W/ANH25W/GGH20W/GGH25W/ATH20W)
トヨタのフラッグシップミニバン「アルファードV/G/ガソリン・ハイブリッド」モデルは、2008年5月に6年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施し2代目となる。車名がトヨペット店販売モデルは「アルファードV」から「アルファード」へ、ネッツ店販売モデルが「ヴェルファイア」へと変更され、車名の上では袂を分かつ事となった。(ハイブリッドモデルは、2011年11月から追加)
●3代目アルファード (30系)ガソリン・ハイブリッド (2015~ 型式:AGH30W/AGH35W/GGH30W/GGH35W/AYH30W)
2015年に7年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施し、日本を代表する高級ミニバンの現行型3代目アルファードとなる。新たに「大空間高級サルーン」をコンセプトに掲げ、従来の単なるピープルムーバーとしてのミニバンから脱却し、高級乗用車としての性格が与えられた事が最大のポイントとなる。また走りや燃費も向上した。

現行型アルファード(30系)のボディタイプとパワーユニットの種類

アルファードには、大きく分けてノーマルボディとスポーツ系エアロボディの2つのボディタイプが存在する。
そしてそれぞれのボディタイプにガソリンエンジン(2.5L・3.5L)とハイブリッドの3種類のパワーユニットが搭載された。
組合せの種類としては、ノーマルボディ系の4気筒2.5LとV6 3.5Lガソリンエンジン、そしてハイブリッド搭載車の3種類。それからエアロボディ系の4気筒2.5LとV6 3.5Lガソリンエンジン、そしてハイブリッド搭載車の3種類トータル6種類のタイプのバリエーションが基本になる。これらのボディタイプとパワーユニットの組合せごとに、インテリアや装備の違うグレードが設定される。
グレードの違いは、エクステリアやインテリア標準装備内容と、メーカーオプションの注文が違いとなる。アルファードのボディタイプとパワーユニット、そしてグレードの組合せで、全17グレードとなる。(ロイヤルラウンジ系と特別限定車を除く)

【新型アルファードのボディカラー(30系 後期モデル)】

前モデルのアルファードでは、グレード別にボディカラーが異なっていたが、新型アルファードではボディタイプによって専用色が用意された。新型モデルのボディの色は、ノーマルボディ・エアロボディ共通の4色に、ノーマルボディ限定の1色、エアロボディ専用の2色を加えた合計7色のバリエーションとなっている。
ボディカラーは、全ボディ共通色の「ブラック」「グラファイトメタリック」「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク」の4色。ノーマルボディ専用色は「スティールブロンドメタリック」の1色。エアロボディ専用色は「ダークレッドマイカメタリック」「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」の2色のみの設定になる。

【現行型アルファード(30系)インテリア】

アルファードのノーマルボディの場合、上級グレードのエグゼクティブラウンジ以外は、ガソリン車・ハイブリッド車ともに選べる内装色はフラクセン(ベージュ系)のみの設定。エグゼクティブラウンジはブラックとフラクセン(ベージュ系)の2色から選択である。エアロボディ系の場合は、エグゼクティブラウンジS以外のグレードは、ガソリン車・ハイブリッド車ともに選べるカラーはブラックの内装色のみの設定である。最上級グレードのエグゼクティブラウンジSは、ブラックとブラック&ホワイトの2色から選択可能。またシート素材はボディタイプグレードにより、「プレミアムナッパ本革」「本革」、「合成皮革」、そしてベーシックの「ファブリック」の素材で構成された。

【アルファードの乗員人数7人乗り・8人乗りの違い】

アルファードの1列目シートは、7人乗り・8人乗り共に共通である。シートの形状の違いは、7人乗りの2列目シートはセパレートタイプのキャプテンシートとなっている。7人乗りのセカンドシートのエグゼクティブパワーシートの場合、「折り畳み式サイドテーブル」「パワーリクライニング・パワーオットマン」「ポケット付きカップホルダー」「角度調整式大型ヘッドレスト」が装備される。ちょっとしたファーストクラスのシートを思わせる乗り心地重視のインテリア空間である。一方の8人乗りは3人掛けのベンチシートとなる。8人乗りの場合フルフラットモードでは隙間なくベッドのようなフラットな形状にまで可能になる、車中泊用のエアーマットなどを敷けば車中泊もかなり快適に過すことが可能。また3列目を折りたたんだ状態でも5人乗車が可能で、最大積載モードにすればかなり大きな荷室を確保。
アルファードは、日本国内や海外輸出での人気は7人乗りモデルが人気があるが、大家族やレジャーでの使用に最適なのはスペースの有効活用出来るのは8人乗りモデルである。

【アルファードの燃費良いモデル(30系 後期)】

後期型アルファード30系モデルの中で燃費のいいグレードは、ガソリン車ではなくハイブリッド全車になる。
カタログ上での燃費は、JC08モードよりも実燃費に近いと言われるWLTCモードで、14.8km/Lとなっている。アルファードハイブリッドの実燃費は、平均で約11.8km/L。WLTCモード燃費の80%程の数値ではあるが、ハイブリッド車の平均値をクリアしると思われる。実際に街乗りでは約9~10km/L 高速道路で約13km/L、幹線道路では約14.5km/Lまで燃費が伸びるとのこと。また、ハイブリッド車で街乗りや幹線道路などでアイドリングストップ機能を使用することで、燃費が向上するのかと思われる。
それでは、カタログ上では1番燃費の悪いアルファードのモデルはどのアルファードであろう?それはガソリンモデルの4WD車の「3.5エグゼクティブラウンジS」なのである。平均燃費9.6㎞/L。実燃費はカタログ値の約88%の8.5㎞/Lである。FFモデルやハイブリットモデルに比べ、やはり大排気量の4WDと車両重量が燃費を悪くする原因だと考えられる。

【30系アルファードのリセールバリューがある!人気のモデルと装備(オプション)】

  1. パワーユニットと駆動
    アルファードの中古車市場での人気パワーユニットは、ガソリン2500ccモデルである。次にハイブリッドモデル、最後が3500ccモデルの順になる。新車購入時は、高額なハイブリッドモデルや燃費問題や自動車税の高い3500ccモデルは、中古市場でも2500ccモデルに比べ車両流通数が少ない。そのため中古市場では2500ccモデルの上級モデルに人気が高い。
    冬のレジャーが目的や雪国での使用が必要な場合は4WDモデルの選択が最適だと思うが、全般的には「FFモデル」の方が国内でも海外市場でもニーズがあり、特に輸出相場によって底値が安定しているため、リセールバリューや新車購入時のコスト面を考えるならFFモデルがベストだと思われる。 
  2. ボディカラーと装備(オプション)
    アルファードの中古車市場での人気のボディカラーは、「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ブラック」である。ノーマルカラーより車両の状態やグレード・装備にもよるが、数十万高額で車買取店で買取ってもらえる人気のカラーである。
    また装備では、電動ムーンルーフ、本革シート、メーカー純正ナビ(純正後席フリップダウンモニター)、純正オプションエアロ(ディーラーオプションのエアロ等)などのオプションが装備される車両は人気があります。アルファードの国内だけでなく輸出対象の中古車なので、基本海外に輸出される車両はノーマルの状態や純正品を好みます。逆に改造車両や社外品のアルミホイルや社外ナビなどは、あまり好まれませんのでご注意下さい。
  3. アルファード人気モデル
    人気やリセールの高さからアルファードのおすすめグレードをあげるなら、ガソリン車FFモデルの「2.5 S Cパッケージ」7人乗りが中古市場でも人気があります。当然ポイント①と②で説明した条件があれば、よりリセールが高いと思われる。続いて「2.5S」「2.5X」「2.5G」の順に人気がある。そしてハイブリッドモデルでも、7人乗りの「ハイブリッド エグゼクティブラウンジ」「ハイブリッドSR Cパッケージ」「ハイブリッドSR」「ハイブリッドG Fパッケージ」の順に人気がある。いずれにしても、アルファードは新車も中古車市場でも人気のある車種である。そして中古車の海外輸出でも、とても人気があるので中古車の買取りでもリセールが高く評価される車両の一台であることは間違いないだろう。

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