中古車を購入する際にかかる！未経過分相当額とは
中古車の購入をする際に、見積の段階で”未経過分相当額”という単語を耳にすることがあります。 この”未経過分相当額”の支払いは、中古車を購入するにあたって必要になります。
知っておくべき”未経過分相当額”の基礎知識
“未経過分相当額”とは、簡単にいうと中古車の新オーナーが請求される費用のひとつです。 もう少し具体的に説明すると、中古車を購入する際、その新オーナーが前オーナーに代わって支払う“まだ期間が経過していない各種税金や保険料”のことを指します。 この未経過分相当額の代表的な内訳が、”自動車税”と”自賠責保険料”です。
自動車税や自賠責保険料などの費用には、還付制度があります。 車両を売り払った段階でこれらの費用が払い戻されるのが理想ではあるものの、自動車税は自動車を廃車にしない限り払い戻しがされません。 そこで中古車の販売業者は、前オーナーに未経過分の自動車税や自賠責保険料の払い戻しを行います。 それと同時に、中古車の販売業者が新オーナーに対して払い戻し分の税金や保険料を請求するのです。これが”未経過分相当額”の仕組みです。
自動車税と自賠責保険料のおさらい
未経過分相当額を支払うにあたって、改めて把握しておくべきなのが”自動車税”と”自賠責保険料”の概要です。 これらの費用がどのような役割を果たしているものなのかを改めて認識しておくことで、中古車購入時の資金計画はグッとスムーズになります。
・自動車税
“自動車税”とは自動車の排気量によって課せられる都道府県税のことを指します。 4月1日時点の車の所有者が、5月末日までに納める必要があります。 前オーナーが納税を済ませた車を購入する場合には、新オーナーが前オーナーに代わって登録月の翌月から年度末までの自動車税を納めることになります。なお、未経過分の自動車税には、別途で消費税が課税されます。
・自賠責保険料
“自賠責保険料”とは強制保険の一種であり、正式名称は“自動車損害賠償責任保険”です。 これは、新車購入時や車検時から次回車検時までの期間分の保険料金を、車のオーナーが支払うというシステムです。 中古車を購入する際には、新オーナーが前オーナーの自賠責保険料の未経過分相当額を支払うことになります。 未経過分の自賠責保険料にも、自動車税と同じく別途消費税がかかります。
忘れてはいけない未経過分相当額の存在
いかがでしたか。中古車を購入する際は、ケースによってはこの未経過分相当額も支払う義務が生じます。 中古車の購入を検討しているという方は、未経過分相当額の計算も忘れずに行っておくことが大切です。